そして始まる不思議な日常

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「おはよー、兄貴」 「おはよう、一宮」 「……おはよう……ございます」 「おう、おは……って、ええ!?」  半分まだ寝ぼけている俺に衝撃の朝が訪れた。  皆さん、おはようございます。俺の名前は角谷一宮。新学期の度に「珍しい名前ね」って言われる以外は普通の高校生です。  両親は仕事で海外生活、現在五つ年の離れた兄貴と二人で暮らしております。  近くで祖父母も暮らしているけど詳しい話は後で書くとして、質問があれば追い追い答えていきます。  はい、自己紹介終わり。話を戻そう。 「朝から元気だね、一宮」 「兄貴、そいつ誰! 」  二人暮らしのはずの我が家に見知らぬ男が一人混ざっている。先程のたどたどしい挨拶をした奴だ。
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