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意識は深い闇の中にあった。
何かを見ていた気がする。
何かを聞いていた気がする。
何かを感じていた気がする。
でも、それが何か分からない。
―分からない。
思っているうちに、何かが自分を蝕むように満たしてきた。
―怖い
思って、それが恐怖と言うものだと気付く。
―ここは、どこ?
分からない。
―君は、だれ?
分からない。
―助けて。
怖い。
―ボクは誰なの?
「おはよう。」
声が聞こえた。
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