序章 -黎明の姫-

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意識は深い闇の中にあった。 何かを見ていた気がする。 何かを聞いていた気がする。 何かを感じていた気がする。 でも、それが何か分からない。 ―分からない。 思っているうちに、何かが自分を蝕むように満たしてきた。 ―怖い 思って、それが恐怖と言うものだと気付く。 ―ここは、どこ? 分からない。 ―君は、だれ? 分からない。 ―助けて。 怖い。 ―ボクは誰なの? 「おはよう。」 声が聞こえた。
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