2人が本棚に入れています
本棚に追加
今回の仕事とは、いわゆる下着ドロの常習犯を取っ捕まることだ。
被害者の中に、幕府の総取締役の奥さんがいるそうで、取っ捕まえないとギャラを下げると言い出したのだ。
「…ったくよォ。あのオッサンもふざけてるよな~。僕参っちゃうよ。」
「確かに~。」
「沖田にしては珍しい愚痴だな。いつもは会話に毒舌を織り交ぜてくるのに。」
「…土方サン。それ、褒めてるんですかぃ?」
だらだらと大通りを歩く3人。
だが、その姿は神泉組の存在を辺りに撒き散らしていた。
ある者は仕事の手を止め、
またある者は会話をほったらかし、
江戸の町の人々は3人の美しさと迫力に感嘆の声を上げている。
それほど彼らの存在は大きく、強いものになっていた。
「てかさぁ、その下着ドロって一体何を盗むんでしょーかねぇ?」
「は?そりゃお前…下着に決まってんだろ///」
「下着って女性のですかぃ?そりゃあおかしいですぜ?」
「何がだ、慶司?」
「(名前で呼ぶなコノヤロー)だって、この時代の下着って言ったら、ヤローのふん●ししかないんですぜ?」
「「…あ」」
「女性は生身ですしねぇww…てなことで、僕ぁ、降りさせて頂きやす。ホモなんてごめんすからね。」
「…だな。行くのやめましょーか。近藤さん?」
「…了解!!」
だらだらと歩いていた3人が急に元気になり、元来た道を走りながら去って行った。
町の人々はそんな彼らを見て、今日も平和だな、と確信するのであった。
最初のコメントを投稿しよう!