明かされる過去、そして真実

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疑似とはいえ、心の臓を貫かれた為に私は偽りの血を流し、仮死状態になった。 私が仮死状態から目覚めた時には全て無となっていた。 私は必死に生きている者を探したが、切り裂かれたもの、ぐちゃぐちゃにされたもの、魔法によって灰にされたものばかりであった。 ようやく辛うじて息を保っていた側近を見つけた私は話しかけた。 側近は、私が生きていた事に気付くと涙を流しながら マモノ「も、、し、、わけ、あり、、ん」 シエノ「何故だ!何故こうなった!!」 マモノ「す、、て、、い、つ、わり、、だっ、、です。」 シエノ「偽り、だと?」 マモノ「あ、、ものら、、、あな、た、、さま、を、ころ、、す、と、、たみに、、、しゅ、、げき、、、」 シエノ「我が、我が甘い考えなどを持たなければ!!」 涙を流していると魔物は、シエノの流れる涙に触れ マモノ「ここ、ろ、、やさし、き、ま、おう、、さま・・・・・・」 弱々しい笑みを浮かべ力なく落ちる腕と共に、魔物は灰になった。 その灰を握りしめながら シエノ「ウアアアアアアア!!」 天に向かって悲しみの叫び声を上げた。
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