明かされる過去、そして真実

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シエノ「これが真実だ」 シエノは、過去と真実を話し終える。 ミリエルは話しの途中で俯いてしまいそのままである。 ミリエル「人間を、怨んでる?」 シエノ「当たり前だ。」 即答するとミリエルの肩が一瞬ビクッと動いた。 シエノ「だが、今は少し違う。」 ミリエル「え?」 ミリエルが顔を上げるとそこには、姿形こそ変わったが何時もと同じ笑みを浮かべたシエノがいた。 シエノ「おまえらに会えたから俺は変われた。」 ミリエルの頭に右手を乗せて、優しく撫でる。 シエノ「おまえらが俺の友達になってくれたから俺は人間全てが悪い奴だけではない事を知った。」 撫でるのを辞め、頬まで手を滑らせる。 シエノ「気付かなかったが、お前が一番俺を信頼していたんだな。」 シエノ「ありがとう。」 暖かい笑みをミリエルに見せた。
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