終焉の魔女

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その時、ポン!と頭に暖かいものが置かれた。 いつの間にか俯いていた顔を上げると シエノ「・・・・」 ミリエル「シ・・・エ・・ノ?」 シエノが何も言わずミリエルの頭に手を置いて、撫でていた。 ミリエル(暖かい・・・・) 自己嫌悪に陥っていたミリエルの心にまるで日が射し込んだように暖かくなっていく。 シエノ「ありがとう。けどお前は、ミリエルは、悪くないんだから。」 ミリエル「ジ・・・エ・ノ!」 いつの間にか泣いていたらしく、涙声になっているミリエルにシエノは、微笑み涙をそっと拭った。 シュリア「だから、私を無視してるんじゃないよ!!」 無視された事に怒ったシュリアは再度鞭を振るう。 だがシエノは、バチン!と音を鳴らし鞭を掴んだ。 シュリアは、それに驚いて鞭を引っ張るがビクともしない。 その時、屋敷から足音が鳴り此方に向かって来ている。 シエノ「ここで、戦うのは駄目だな。」 シエノが鞭を放すと瞬時にシュリアの肩に触れると シエノ【転送】 転送魔法を使いシュリアと一緒に消えてしまった。
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