終焉の魔女

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ミリエル「シエノ・・・・」 ミリエルは、さっきまでシエノがいた場所を見つめている。 そこに、アキオとサナエにマリアと従者達が駆け寄っていた。 アキオは、直ぐにミリエルを抱き締めようとしたがサナエに吹き飛ばされ 植え込みに突っ込み サナエはミリエルを抱き締めていた。 サナエ「大丈夫!?」 ミリエル「ま、ママ。」 ミリエルの安否が気になり身体中を触るサナエに苦笑いを浮かべる。 サナエ「雷が聞こえたから向かおうと思ったんだけど、マリアちゃんに止められて。」 ミリエル「マリアが・・・・」 ミリエルは、マリアを見るとマリアはキョロキョロと辺りを見回して 無言でミリエルに詰め寄る。 ミリエル「ま、マリア」 マリア「・・・・シエノは?」 アキオ「そうだ!あの坊主はどうした!?」 漸く植え込みから抜け出したアキオは、先程のマリアとは違い ギラギラした目でシエノを捜している。 その姿を見て、ミリエルは考えた。 真実を話すかどうか。 シエノが言ったことを言っても誰も信じないであろう。 けど知って欲しい。 どうするか迷っていると クイクイと袖が引かれた。 振り向くとマリアがじっとミリエルを見つめていた。 その純粋な瞳を見る。 ミリエル(よし!) と意気込み ミリエル「皆、聞いて欲しい事があるの」 アキオ達に今起きたことと、英雄とシエノの正体を話すのだった。
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