魔女VS魔王

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シエノ【炎よ、我に仇なすものを包み込み、】 シュリア「っ!?」 【水よ、我が身を包み、紅蓮なる豪火から我を守れ!】 シエノが詠唱したのに驚いたシュリアだが 【マリン・ウォール!】 シエノを上回る詠唱速度で唱えた魔法により シュリアの回りに水の球体により護られていく。 シュリア(なんどやってもこっちが有利な属性を使える限り敗けはないわ!) そう思ったシュリアの目に映ったのは笑みを浮かべたシエノだった。 シエノ【破棄!】 【天より降り注ぎ雷よ、その威力をもって敵を討ち裁く!】 シュリア(な?!) シエノは腕を振り下ろす シエノ【ジャッジメント!】 空から落ちる紫の雷が【マリン・ウォール】に包まれたシュリアに落ちた。 シュリア「ギャアアアアア!」 シエノ「水と雷の相性は最高だ。その威力は二倍程度ではすまんぞ。」 漸く雷が終わるとシュリアの姿は変わっていた 全身に火傷を負い、見るも無惨な醜い姿に シュリア「な、なぜ・・・・」 仰向けで倒れているシュリアにゆっくりと歩みよるシエノ。 シュリア「あ、あの禁術は永遠の若さと命を授けるはず。」 どうやらシュリアは、シエノが近付いているのに気付いていないみたいで空に向かってうわ言を呟いている。 シュリア「何故!!何故なの!?」 シエノ「・・・・教えてやる。」 シュリアは、漸く自分を見下ろしているシエノに気付く その視線は飽きた玩具を見ているようだ。 シエノ「あの禁術で得られるものは、永遠などではない。」 ただ冷たい視線を向けて シエノ「あれは、ただ時の流れを遅くするだけだ。」 シュリア「な、んで、すって。」 シュリアは、驚くが シュリア「う、嘘よ!あの禁術の本は私たちが解析したものよ!」 シエノ「貴様らが言う、禁術の本はレプリカ、偽物だ。なぜなら・・・・」 シエノが後ろに手を差すとそこから黒い穴が空いた。 シュリア「じ、時空魔法!」 シエノ「ほー、知っていたか。」 時空魔法とは空間を操る魔法で【終焉の魔女】が扱えない程の繊細で難しく 魔力の消費が激しいのだがシエノは平然と使っている。
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