魔女VS魔王

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そして、空間から一冊の本を取り出した。 シエノ「これが原版だ。」 シュリア「そ・・・・」 シュリア「それを寄越せ!!」 シエノ「うおっと!」 突然飛び掛かってきたシュリアを避けたが、その時に原版を盗られてしまった。 シュリアは、いとおしそうに原版を撫でる。 どうやら、シエノと話している内に治癒魔法で回復していたようだ。 シュリア「此れさえ、あれば永遠が!!」 シュリアは、本を読もうとしたが。 シエノ「辞めときな、戻れなくなるぞ。」 シュリア「黙っていろガキ!!」 シエノの忠告を無視してシュリアは、ページを開いた。 シエノ「・・・・忠告はしたぞ。」 シュリア「な、なによこれ?!」 突然、原版から黒い煙が現れる。 その煙は手の形を作り上げるとシュリアの首を掴んだ。 シュリア「が!グッ!!」 宙に浮いているために足を振るが意味はない。 シュリア「た、たしゅ、け・・・・」 シエノに向かって助けを求めるが シエノ「・・・・言っただろう。」 シエノは、先程から変わらない冷たい視線をし シエノ「辞めておけと・・・・」 すると煙がシュリアを包み込んだ。 シュリア「ギャアアアアア!!」 シュリアの断末魔が響く。 悲鳴が止むと煙の形が変わっていき、3メートルもある大きさを誇り、緑色の身体、顔の真ん中に大きな目玉を持つ化け物となった。 シエノ「醜い欲望が、実体化したか。」 ??『ギュアアア!』 右手に持っていた戦斧を振り下ろす。 シエノは、軽く交わし距離を離す。 シエノ「冥土の土産だ。」 シエノは、俯きながら右手を天に翳す。 化け物は、シエノを殺そうと走り、戦斧を振り下ろした。 シエノ「こい、トレイター!!」
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