学年組別対抗戦 第一章

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シエノ「すまないが離れてくれないか?」 ??『ふむ、しょうがないの~』 シエノから離れる声の主。 シエノは、椅子から立ち上がり声の主に振り向く。 そこにいたのは、淡い桃色の着物を着て、 頭の天辺で一つに纏めた海のような髪に金のかんざしを刺している少女がいた。 右手には水色の羽で出来た扇子を持っている。 シエノ「久し振りだな、スイリ。」 スイリ『ふふふ、久方ぶりじゃなシエノ。』 頭を下げるシエノに拡げた扇子で口元を隠しながら話すスイリ。 シエノ「君がいるという事は、」 スイリ『ふむ、察しの通りじゃ。皆、集まれよ!』 スイリが後ろを向いて大きな声を出す。 すると、白い空間に 緑、赤、黄、黒、白の輝く球体が現れる ミリエル「あれ、なに?」 シエノ「俺達の指導者だ。」 五つの球体は、スイリの横に並ぶと光を強くし、姿を変える。
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