学年組別対抗戦 第一章

28/31
前へ
/702ページ
次へ
「・・・ん」 なんだこれ? 「お・・ん!」 視界が霞む。 だが体はふわふわとまるで浮かんでいるようだ。 「お父さん!」 (なんだ?) ハッキリと声が聞こえた。 回りをみると 森の中で刀を振るう男 少し離れた場所で小さな子供が男の背中を見ていた。 男は刀を止めて振りかえる。 「どうした?」 (親父?) 「ぼくにも、その刀使わせて!」 (つうことは、あれは俺か。) ヨミノ「ふっ、お前にはまだ早い。」 ヨミノは、鼻で笑うと背を向け刀を鞘に戻し、腰を落とした。 ヨミノ「・・・・魔王剣、終之型。」 (この・・・・技!) シエノは、思い出す。 自分が思い描いた最強を誇る男の背を。 回りの空間が歪み始める。 そして、 カチャリ ヨミノ「・・・・次元斬」 チン! と刀が鞘に納まる音が響く。 そして、歪んでいた空間に無数の斬撃の舞う。
/702ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5067人が本棚に入れています
本棚に追加