学年組別対抗戦 第三章 上

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氷の槍と風の砲弾がぶつかる。 マーナは、急いでシェリナを抱えてその場から逃げる。 その時、氷の槍は風の砲弾を貫き、勢いが若干落ちたにも関わらず、さっきまでマーナ達がいた場所を貫いた。 マーナ「お、おっかないな~」 あの流石に魔法喰らっても衝撃しかこないようにされているとは言え シェリナ「あんなもの食らったらヤバい、ですね。」 マーナ「あ、起きた?」 シェリナは、ニッコリと笑うとマーナから離れる。 ミンは、動かずにただブリューナクを軽く回している。 そのブリューナクから白い湯気、冷気が漏れている。 シェリナ「マーナちゃん。」 マーナ「なに?」 シェリナ「何か切り札とかありますか?」 マーナ「・・・・あるにはあるよ。」 シェリナ「・・・・私もです。」 シェリナとマーナはチラリと互いに視線を合わせる。 シェリナ「名の解放、ですね。」 マーナは、黙って頷く。 名の解放とは 稀に魔武器には魔武器の名前を言う事で能力が発動する特殊なものがある。 しかし、その力は、強大な為に制御が難しい。 その為、名前を言わない事でその能力を封じる事で普通の武器として扱える。
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