学年組別対抗戦 第三章 中

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ミリエル「どうやら、相談は終わったようね。」 ヴァルス「・・・あの女の子は、強いよ。」 ヴァルスは小太刀を逆手に構える。 ミリエル「わかってる。」 ミリエルもライテウスを着けた右手を前に出して構えた。 ラン『行くわよ。』 ランは、一歩踏み出すと勢いよくヴァルスに向かった。 ヴァルスも同様にランを迎え撃つ。 ラン『ハ!』 ヴァルス「フッ!」 剣と黒百合がぶつかる。 ランは素早い動作で剣を戻し、振り下ろすがヴァルスは白百合を使って弾き返す。 ヴァルス「ゼィ!」 黒百合をランの顔に突き出す。 ラン『甘いよ。』 ランは、翼を羽ばたかせる。 ヴァルス「うわぁ!」 翼からの突風に飛ばされそうになる身体を踏ん張り耐える。 ミリエル「雷撃よ、槍となりて、敵を貫け」 【ボルテニック・スピア!】 ミリエルは胸の前で両手を合わせ、ゆっくりと離しす 離された手から雷が槍の形を作っていく。 雷の槍を右手で握り締め、ランに向かって投げた。 ラン『当たんないわよ!』 斜線上から離れる。 ミリエル「あんたこそ、甘いわよ!」 バッ!と右手を動かすと雷の槍は、剣の形に変わる。
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