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女が使っている魔術は今の所、低級ばかり。
だが・・・・・・
ミリエル【風よ。刃となりて彼のものを刻め!】
女は両手を広げると、その手に風が集まりだす。
ミリエル【エアロエッジ】
女の右手が横に振るわれる。
そこから横に風の刃が襲ってくる。
更に左手を縦に振り、風の刃を放つ。
その数、縦横合わせて二十。
シエノ「数が半端ねえな!」
少し驚く。
ミリエル「弾幕はパワーよ!」
女はニヤリと笑い更に移動する。
シエノ(ちっ!めんどくせぇ。)
あの女は、あの量での風の刃でも俺が避けるのをわかっていやがる。
【■よ。我■■前の■を■み込■、■え■らせ】
風の刃を避けている途中に詠唱が途切れ途切れに聞こえる。
これでも聴力は鍛えられているのだが途切れてしか聞こえない。
疑問に思ったがその理由は直ぐにわかった。
シエノ(風の刃による空気震動か?!)
風の刃を避ける度にキイイーンと響いている。
多分、震動によって声がこっちまで聞こえないようにしたらしい。
シエノ(なかなかな考えだ。だが!)
ミリエル【フレイムタワー】
視界が赤く染まり
耳に爆音が響いた。
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