意外な結末

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誰もがシエノの技が決まったと思っていた。 衝撃が収まり、目を開ける そこには、 ミリエルの後ろにある壁に腕をめり込ませているシエノがいた。 シエノ「降参するか?」 その一言でミリエルは、ストンっと地面に座り込む。 ミリエル「こ、降参よ。」 地面に両手を付け、敗北を宣言した。 カガヤは試合場に降りて カガヤ「そんじゃ、勝者・・」 シエノ「待ちな!」 勝者を言う前にシエノの声が遮る。 カガヤがシエノがいるほうを見ると、 シエノは仰向け倒れていた。 カガヤ「どうしたシエノ?」 シエノ「・・・・・・俺も動けん。だからこの試合は引き分けだ。」 シエノの行動に観客はざわめき、ミリエルは、俯いた顔を上げてシエノを見つめている。 ミリエルの顔を見てチッ!と舌打ちをする。 カガヤ「いいのか?」 シエノ「構わん!」 カガヤの顔を見ないように背ける。 カガヤはニヤニヤしながら カガヤ「そんじゃ、この試合は、引き分けだ!」 一瞬でブーイングが鳴り響いたが 何食わぬ顔で立ち上がったシエノの睨みつきで黙った。 シエノ「おい、女。」 ミリエル「・・・・・・のよ」 シエノはミリエルに話し掛ける。 しかし、ミリエルは聞いていない。 ミリエル「なんでそんな事したのよ!」 ミリエルは、涙を流していた。 ミリエル「情け、なんか要ら、ないわよ~。」 ついにはウワァーンウワァーン!と子供のように泣き出した。 シエノ「むっ!」 それを見てどうすればいいのか分からないシエノ。 、
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