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目が覚めた。
長い夢を見ていたような気分だ。
春の朝は肌寒いのに、ちょっと汗をかいていた。
あれ?
今日は何の日だった?
ジリリリリリ...
待ってましたと言わんばかりに傍らの目覚まし時計が鳴りだした。
慣れない手つきでなんとかそれを黙らせて、僕はゆっくりと体を起こす。
壁に掛かった真新しい制服が、朝の光に照らされている。
そうか、今日から僕は中学生になるんだ。
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