初登校~豆太の場合~

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さっそく新しい制服に袖を通して、僕は1階のダイニングへ降りた。 ズボンの丈がちょっと長くて階段を降りづらかったけど、まあいいや。 これから大きくなればいいんだよね。 「おはよう豆太(マメタ)」 僕がダイニングの扉を開けると、台所の方から母さんが声をかけてきた。 「おはよ」 「新しい目覚まし時計、どうだった?」 「目覚ましより先に起きたからわかんないや」 「そこは『良かった』って言いなさいよ」 「…………」 今まで目覚まし時計よりも早く起きたことなんて一度もなかったのに、今日はどうしたんだろう。 夢を見ていたような気がしたのとなにか関係があるのかな。 まぁ初登校日に遅刻なんていう偉業は成し遂げたくないし、早起きは三文の得だからいいか。
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