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「あたしはこうちゃん、中3よ。
あなたたちとは性別を越えたお友達になりたいわ♥」
ゾゾゾッ...
「キモいぞ鋼三郎(コウザブロウ)」
「いやーん颯吾(ソウゴ)ったら♥こうちゃんって呼んでって言ったでしょォ」
部屋の端に座って雑誌を読んでいる人に鋼三郎と呼ばれたオカマ…いやこうちゃん先輩は、体をくねくねさせながら言った。
「こうちゃん心は女の子だって言い張るけど、本当はキャラ作ってるだけなんじゃないかって疑惑もあるよ」
「ちょっと幹生(ミキオ)ォ変なこと言わないでェ。あたしの心のどこが女じゃないっていうのよォ」
こうちゃん先輩の隣に座っていたメガネの人が言い、こうちゃん先輩がその人の肩を軽くたたいて答えた。
あれ、このメガネの人、どこかで…?
「だってそうじゃバファ!!」
「お前はうるっせえんだよ喋んな!」
「ごめん…(ゾクゾク」
メガネの人が言葉を続けようとした途端、雑誌を読んでいた人から豪速球…いや、豪速餅が飛んできてメガネさんの口内にインした。
メガネさんは餅を一気飲みしちゃって苦しそうなのに、すごく嬉しそうだ。
ちょっとひく。
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