豆太の苦悩~豆太の場合~

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部活仮入部初日の翌日、朝早く。 「おはよう小林くん」 「おはよ、大森さん」 1年2組の教室には、昨日の朝と同じメンバーがそろっていた。 そろっていると言っても、僕と大森さんと、メガネの男子…たしか、中木(ナカキ)くんの3人だけだけどね。 中木くんは一言も喋らないし。 「ねぇ、小林くんは昨日何部に仮入部したの?」 「え」 大森さんは昨日のと同じブックカバーのかかった文庫本を持って、僕に訊いてきた。 「サッカー部だよ」 「へえ~、サッカー部スゴい人気あるよね! たしか一昨年全国大会行ったんだっけ??」 「そうだよ!」 「スゴいよね! 小林くんも頑張ってレギュラー目指しなよ」 「うん…」
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