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やっぱり涼先輩はカッコいい。
僕に桜餅を渡してくれた仕草とか、自分の口に餅を運ぶ仕草とか、雰囲気とか、目鼻立ちとか…。
全てにおいて、僕の憧れをぐ、具現化、したような感じだ。
…別に、さっき“具現化”って言葉の意味よくわかんなかったけど使ってみちゃったわけじゃないぞ!
「これ、先輩の雑誌ですか?」
「いや、これは颯吾のだよ。ほらここ…」
自分の中で勝手に焦ったのを悟られないように僕は言った。
すると先輩は今度は雑誌の裏表紙を見せてくれた。(気付いてなかったみたい、安心…なんて思ってないぞ、大人だもん)
“オレの。イニシャルMが触ったらコロス”
「?!!」
「こんなこと書いておきながらちゃんと幹生にも見せてやってるんだよ」
「そ、そうなんですかぁ」
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