豆太の苦悩~豆太の場合~

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あいつは、僕の一番のライバルであり、理解者であり、友達だった。 何よりも僕たちを繋いでいたのは───お互いの身長の低さだ。(切ない) あいつは、よく言っていた。 “豆太と僕は最高のコンブだ!!” “コンブ?!” “コンブ!!” “………コンビ?” “コンブ!!!!” “(´ー`;)” ……あいつは、はっきり言ってただのバカだった。 でも、一番の“親友”だった。 蠅之足中学が全国大会に出場した時は、絶対二人で行ってエースになろう、と誓ったんだ。 だけど。 あいつは蠅之足中学にはいない。 入ろうとさえしなかったんだ。
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