豆太の苦悩~豆太の場合~

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もちろん僕は自分用のスパイクを持っている。 履きこなして底がちょっと削れちゃってるけど、大切な仲間だ。 4年生からサイズが変わってないとか、そういうことは別に気にしない。 別に気にしてないもん! 「ボールも好きなの選んでね。大したものはないけど」 「はい! ありがとうございます!」 涼先輩は自分のスパイクの紐を結びつつ僕に言う。 黒に白いラインが2本入っていて、かかとの部分は赤い。 カッコいい! …ていうか、僕の足のサイズに合ったスパイクなんて、ここにあるのかなあ。 だって僕の足……いや、サイズは秘密。
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