286人が本棚に入れています
本棚に追加
涼先輩の足の先や膝を、ﾎﾞｰﾙは跳ねながらなめらかに移動する。
たまに頭でヘディングしたりして、本当にﾎﾞｰﾙ慣れしていることがよくわかった。
まさに、あれだ。
“ﾎﾞｰﾙとお友達”
（…言っちゃった(照)）
「ほっ」
涼先輩はﾎﾞｰﾙを軽く浮かせると、勢いよく蹴った。
もちろん、僕みたいにリフティングに失敗したわけじゃない。
ﾎﾞｰﾙはまっすぐ――向こうのﾊﾞｽｹｯﾄｺﾞｰﾙのネットを貫通した。
・・・・・・僕、唖然。
「ええぇぇぇえええ?!!」
最初のコメントを投稿しよう！