7.第一試練

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この後もA美とAYちゃんに対する質問攻めは続いていきました。 私は一人放置されながらも、なぜこんなにも雰囲気が悪いのか、スクーターの機嫌が悪いのか必死に考えてました。 そして人生についてなにか熱く語りだすスクーター。 微妙に私たちを見下している感じで、それまでスクーターに気を使ってきたA美とAYちゃんですが、さすがに気分を害してきます。 まさにスクーターの独壇場でした。 暴走した彼を誰も止められない。 タカシさんとマコトさんもただそれを黙って傍観しているだけでした。 スクーター「俺なんだろうね、今日頭おかしいわ。ちょっと頭冷やしてくる」 そう言って店の外へ出て行くスクーター。 この時、追いかけようと思ったんですよ。 今考えても、どうしたの、なにがあったのってちゃんと話せるチャンスはここしかなかったと思います。 分かっていたのですが、嫌な思いをしたA美とAYちゃんをこの場に残して行っていいのかと迷ってしまったんですね。 今思うと意味分からない気の使い方ですよね。 A美とAYちゃんのためならそれこそスクーターと話をしにいくべきでした。
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