7.第一試練

33/38
前へ
/2037ページ
次へ
A美「あんまり今日はもう刺激しないほうがいいよ。帰ろう?」 私「こんなのやだよ…。だって…今日本当は…」 そうです。 当初の目的を思い出した私。 私が今日ここにきたのは並大抵の気持ちではなかったはず…。 ラストチャンスという勢いでスクーターに気持ちを伝えるためにきたはず…。 私「せっかく今日こそちゃんと、告白するつもりだったのに…!」 これではまるでA美たちを責めているようです。 A美「まさかそういうつもりだったなんて…ごめん鳩子」 AYちゃん「どうしよう私、取り返しの付かないことしちゃった…ごめん、ごめんね」 謝り倒す二人。 この二人が悪いことした? ここへ来たこと自体なにからなにまで全部、私のためにしてくれたことなのです。 分かっているのに、この時どうやっても悲しさばかりが勝ってしまって、どうにもなりませんでした。
/2037ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147192人が本棚に入れています
本棚に追加