4.過ち

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しばらくは普通の世間話をしていたのですが、正直まだまだスクーターという人間に慣れていない私は、目を見てしゃべることも、自分の意見をはっきり言うこともできませんでした。 まったく素を出せません。 かわいこぶりっこで猫かぶれるようならまだマシだったんですが…。 またもや卑屈でかわいくない女としかなれない私。 くそう!今日こそ素直になるって決めてたのに! スクーター「鳩、なにか俺に言いたいことある?」 私「言いたいことって?」 スクーター「なんでもいいよ。聞きたいことでも」 私「えーと…」 しばらく無言。 スクーター「なにもないの?(笑)」 めっちゃ、呆れた…って感じの笑い方でした。 だめだこりゃっていう感じ。 楽しい話もたくさんしたのに、むしろそっちのが多かったのに、この時のスクーターの印象が強すぎてほかをあまり覚えてない…。 突然ですが、ここから急ピッチで書きます。 私のグダグダっぷりで多少空気が濁りつつも、時間がたつにつれてじょじょに打ち解け始めます。 ここで新たに分かったスクーターのこと。 ・すぐに熱弁しだす。 ・冗談と本気の境目が分かりにくい。 ・営業部長
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