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翌朝すずが目覚めるとすずの横には、色白で線の細い男の子が、全裸で寝ていた。
すず「なっなんだぁ~!」
ぽち「五月蠅いな人が気持ちよく、寝てたのに。」
すず「いや、いやお前だれなんだよ?」
ぽち「うん?誰ってぽちだよ、ぽちあんたが名前つけたんだろ!」
すず「いや、ぽちは犬だろ?お前どう見ても人だろ?」
ぽち「知るかよ起きたら人になってたんだもん!でもちゃんと尻尾ついてるだろ!」
その言葉を聞くと、すずはぽちのお尻から生えている茶色いフサフサの尻尾を凝視して言った。
すず「たしかに、犬の尻尾だな。ほんとにぽちなのか?」
ぽち「だからそう言ってるだろ!それと僕は君に感謝なんかしてないからね!引越しで邪魔になったからって、捨てる人間なんて大っ嫌いなんだから!!」
すず「なんだとせっかく拾ってやったのに!このバカ犬!」
ぽち「五月蠅いバカ人間!」
すず「人間じゃない俺にはすずって名前があるんだ!主人の名前くらい覚えろバカ犬!」
ぽち「五月蠅いお前が主人なんて、認めないんだからな!」
こうしてすずとぽちの奇妙な生活は始まった。
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