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「お前ェさんよぉ…昨日は俺の部下が世話になったみてぇじゃねぇか」
「ど、どちら様でござるか?」
振り向くと額に青筋を立てて凄む位の高そうな侍さんが立っていた。
蓮次は心当たりが有り余る程にあったが、とりあえず尋ねると、前触れもなしに刀を抜かれてしまう。
「問答無用じゃあああ!」
「い、いきなりは酷いでござる!!」
刀を振り回す侍にやじ馬達は蜘蛛の子を散らすように逃げ、蓮次は焦った表情を浮かべながら刀を避ける。
そうしている間にも侍の部下達に囲まれ、逃げ場が無くなってしまった。
「男なら逃げずに勝負しやがれや!!」
「拙者に言わせれば、男なら正々堂々一対一をするべきでござるよ!」
それぞれに刀をちらつかせながらにじり寄る人々に困った表情のまま訴えかける。
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