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○峠 AM4:40
静まり返った峠に一つの音が聞こえてくる。
《プアアアアァ》
《ガフッ》
《ドッシャァァ》
その光は風を裂くかのように峠のコーナーへと向かっていく。
《ゴアアァァ 》
《ウオンウオン》
《ギャアアアアァァァ》
車は横向きになりながらもコーナーを走り抜ける。
《ゴギャアアアァァァ》
秀一「ちょっとミスったな」
車の中で独り言をつぶやく。
秀一「うん?」
バックミラーを覗くと一つの光が。
秀一「こんな朝っぱらから誰だ?まあ暇だし相手してやるか」
ギアを2速から3速へあげる。
《ゴアアアァァ》
しかし光はスピードをあげ秀一を抜き去っていった。
秀一「なっ!ハチロクかよ!」
しかしその先にはコーナーがあることを秀一は知っていた。
秀一「マジかよ!事故るぞあのハチロク!」
しかし秀一の心配をよそにハチロクはきれいなラインでドリフトを決める。
秀一「うわっ。速ぇ!」
ハチロクは赤いブレーキの閃光を残し見えなくなってった…。
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