244人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいま、と」
結局俺はあの子犬を連れてきた。
あのままだと衰弱死をしかねない。
俺は子犬の体を拭きミルクを飲ませてやった。
小さな尻尾ブンブン振ってミルクを舐めている。
「あはは、美味しいか?」
ミルクを全部飲み干すと、今度は俺に飛びつき顔を舐めてきた。
「わっ、くすぐったいって」
「ありがと♪」
「どういたし……えっ?」
……今、こいつ喋った?
いやいやいや、そんな訳ないって!
…犬だよ?犬が喋るなんて可笑しいじゃん?
「ねえねえ」
「ぅえ?」
突然子犬に話し掛けられ、変な声を上げる。
「シャワー浴びたい!」
最初のコメントを投稿しよう!