捨て犬

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「ただいま、と」 結局俺はあの子犬を連れてきた。 あのままだと衰弱死をしかねない。 俺は子犬の体を拭きミルクを飲ませてやった。 小さな尻尾ブンブン振ってミルクを舐めている。 「あはは、美味しいか?」 ミルクを全部飲み干すと、今度は俺に飛びつき顔を舐めてきた。 「わっ、くすぐったいって」 「ありがと♪」 「どういたし……えっ?」 ……今、こいつ喋った? いやいやいや、そんな訳ないって! …犬だよ?犬が喋るなんて可笑しいじゃん? 「ねえねえ」 「ぅえ?」 突然子犬に話し掛けられ、変な声を上げる。 「シャワー浴びたい!」
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