白衣の天使か駄天使か

びっくり新人さん

総合病院は3次救急受付があり、当番で当直補助･休日受付･2次受付をしています。
とある休日受付当番で、新人さんと組んだ時の事。

受付も当たりハズレがあり、暇な時もあればそうでない事もあります。

休日のお仕事は内線･外線･お見舞い･急患対応をしますが、大抵入院担当の子は自分のお仕事をしつつします。

その日は日曜という事もあり、お見舞いの方が多数来院。面会時間外に来られる方もいますし、個性的な方も沢山います。

ですから、冷静に対応しないといけません。
心の中で冷静になれる様に呟いたりして…
(冷蔵庫、かき氷、雪…とりあえず冷たそうな物)

その面白おかしい方々の話は、また別の機会に、今回は新人さんの事…

ある老夫婦が、時間外のお見舞いに見えられました。
遠方から来られたとの事で、一応面会時間外の旨お伝えし、詰め所で部屋と面談室で面会出来るか確認して貰う様にご案内しました。

しばらくして、先程のご夫婦が戻って来られ、ちょっとの差で外泊されてしまったそうです。
また、駐車券の印を押し忘れしてしまったとの事。
(案内板はあるのですが、よくあるんですよね実は)窓口には患者さん用しかありません。その事を説明しようとしたとたん、新人さん一言。
新人さん
「何しに来たんですか」

私、老夫婦
「…」(思わず新人さん振り返り凝視してしまいましたよ)

な、なんですと[？][？][？]
今、何とおっしゃいましたか？

(本人、むっつり顔。)

慌てて、愛想振り撒きつつ(きっとひきってましたね)

「お見舞いの方の印は病棟にしか、置いてないんです。申し訳ありませんが、一番近い病棟で構いませんので、そちらでお願いできますか？」

老夫婦は怒る事なく行って頂けました。

新人さん、話聞いてたら患者として来たのか、見舞いで来たのか解るでしょ？
確認しようとしたのかも知れないけど、
「何しに来た」はないんじゃぁ…
恐るべし、新人さん(24･5歳だったんですが)。