東方百合録

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冬と秋の境目を彷徨いている 幻想郷。 人気がない博麗神社では巫女が 一人で月見をしている。 「今年の月も綺麗ね」 一人の月見は寂しいような 気がするが気にせず団子を口に 頬張る。 肌寒い風が吹き切なさが━━━。 「あら? 一人なの?」 いきなりで驚いた霊夢は酒を 頭から被り紫を睨み付ける。 「あら… 怖い顔ね 霊夢 可愛い顔が台無しよ」 「紫! からかうのはやめてちょうだい!」 顔を赤らめながら言う。 「お酒。 お酒を頂こうかしら」 「貴方に飲ませる酒はないわ」 「ケチね 意地悪な子には…」
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