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圭一side
戦いは、終わった。ヤマイヌ達を、裏山に誘き出している間に、診療所に突入した。その後、富竹さんが番犬部隊を呼んでいる間に、裏山ではヤマイヌ達を撃退していた。そして、番犬部隊が到着、鷹野達の計画を阻止できた。そして今、鷹野が診療所に搬入される、まさに直前、俺は決心した。
―今言おう。
俺は魅音を呼んだ。
圭一「魅音・・・」
その時、俺の耳に入って来た、恐ろしい言葉。
番犬1「何!?ヤマイヌが1人捕まっていないだと?!」
番犬2「はい、しかもスナイパーライフルを所持しているようで・・・」
その時俺は、頭上から聞こえた、葉と葉の擦り合う音。見上げた時には、遅かった。
パシューーン
放たれた
一発の銃弾
真っ直ぐと
魅音に飛んでいく
俺は無意識に
魅音を突き飛ばした。
魅音side
戦いが終わり、私は言おうか言うまいか迷っていた。振られてもいいとは思ったものの、今の関係が崩れるのは、やはり恐かった。 そんな時、圭ちゃんが不意に話しかけてきた。
圭一「魅音・・・」
何?と聞き返そうと、思っていた時、私の耳に飛び込んでくる、衝撃の一言。
番犬1「何!?ヤマイヌが1人捕まっていないだと?!」
番犬2「はい、しかもスナイパーライフルを所持しているようで・・・」
確かに聞こえた、その会話。
そして、
私の背後から聞こえた
小さな音
パシューーン
私は、その場に根が生えたように
動けなかった。
でも、
次の瞬間
私は誰かに
突き飛ばされていた。
垣間見えた光景は
私がよく知っている。
綺麗な茶色の
髪だった。
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