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何を話していいかもわからず、3人とも無言のまま。俺は気まずさからかコーヒーを飲みぱっなしで気づいたらコーヒーが、なくなっていた。
相変わらず沈黙のなか、話し出したのは亜璃亜だった。
「悠夜、そろそろいかなきゃ。亜璃亜 ピアノ。」
「あっそうだった。じゃあ行くか。」
時計をみるとすでに6時を回っていた。亜璃亜は小さい頃からピアノをやっていて、今日もピアノだから7時には帰らなきゃいけない。
「2人とも帰るならあたしも出るかな。」
と瑠未菜が言ったから俺たちは3人で出ることにした。外に出ても相変わらず沈黙。
「亜璃亜ちゃん、いつからピアノやってるの?」
と瑠未菜は亜璃亜に質問をした。亜璃亜は
「…5歳からです。」
とだけ答えた。瑠未菜はその答えにふ~んと頷いた。それからまた沈黙。しばらく話すこともなく歩き続けていた。
「じゃあ亜璃亜はここで。」
と亜璃亜は右に曲がっていった。俺と瑠未菜は亜璃亜に、手を振った。そして俺は
「瑠未菜さんの家ってどこ?送ってくよ。」
と瑠未菜にいった。
「瑠未菜さんなんて呼ばないでよ。瑠未菜でいーよ。それから彼女に悪いからいい!!けど…」
といって話すのをやめた。俺は、ん?と聞いてみた。すると瑠未菜は照れながら
「メアドと連絡先…教えてくれないかな?」
といった。俺は笑顔でいいよと頷いた。そして交換をしたあと瑠未菜は、満面の笑みで帰っていった。
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