1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「課長、今日は課長に紹介したい奴がいるんです!
今、近くにいるんで会ってください!」
突然、高倉さんは赤い顔で少し 呂律が回らない口調で 大声を上げた。
「どうしたんだ~
高さん! 高さんの頼みじゃぁしょうがないから…
早く連れてこいよ…」
課長も酔っぱらっていた。高倉さんは 早速 携帯電話をかけ 彼を向かえに店を出ていった。
話題はなぜか キャバ嬢の美香ちゃんの話しから 私の男の話しになっていた…
「お前ら、本当に何にもないのか…!?
男と女がそれだけ一緒にいて何もないはずないだろ…!?
浜、本当の事言ってしまえ…!?
今なら 聞かなかったことにするから…
早く白状しろ…
本当は舞子ちゃんを食っただろ…(笑)」
課長も浜ちゃんも酔っていだが、まだいつもの程度だった…
浜ちゃんは冗談の乗りで…
「えぇ~すみません♪~
ちょっと食べてしまいました♪」
「そうっか…
やっぱりなぁ~
そうだと思った~
それで、どうだった!?…
どんなだった?俺だけに教えろよ…(笑)」
課長は乗りだして耳を出してきた。
浜ちゃんも口を耳の方に向け手を口にメガホンの様にして 私にも聞こえるように…
「それは、2人だけの秘密です…」
と 交わしてくれた…
勿論 私と浜ちゃんは本当に何もない。私にとって浜ちゃんは親友でありお兄さんであり 家族みたいな感じなんだ… だから 奥さんに嫉妬する感覚もない…
不思議だ… 男と女の友情てあるんだなぁ~て思った。
高倉さんが 彼を連れて店に入って来た。
彼の名前は 中津一太郎。見た感じ 色黒で背が高く丸顔で真面目そうな、にこやかな 感じの人だった…
この彼が忘れもしない 私の心の封印されていた扉らをこじあけた人だった…
最初のコメントを投稿しよう!