心の扉

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「課長、今日は課長に紹介したい奴がいるんです! 今、近くにいるんで会ってください!」 突然、高倉さんは赤い顔で少し 呂律が回らない口調で 大声を上げた。 「どうしたんだ~ 高さん! 高さんの頼みじゃぁしょうがないから… 早く連れてこいよ…」 課長も酔っぱらっていた。高倉さんは 早速 携帯電話をかけ 彼を向かえに店を出ていった。 話題はなぜか キャバ嬢の美香ちゃんの話しから 私の男の話しになっていた… 「お前ら、本当に何にもないのか…!? 男と女がそれだけ一緒にいて何もないはずないだろ…!? 浜、本当の事言ってしまえ…!? 今なら 聞かなかったことにするから… 早く白状しろ… 本当は舞子ちゃんを食っただろ…(笑)」 課長も浜ちゃんも酔っていだが、まだいつもの程度だった… 浜ちゃんは冗談の乗りで… 「えぇ~すみません♪~ ちょっと食べてしまいました♪」 「そうっか… やっぱりなぁ~ そうだと思った~ それで、どうだった!?… どんなだった?俺だけに教えろよ…(笑)」 課長は乗りだして耳を出してきた。 浜ちゃんも口を耳の方に向け手を口にメガホンの様にして 私にも聞こえるように… 「それは、2人だけの秘密です…」 と 交わしてくれた… 勿論 私と浜ちゃんは本当に何もない。私にとって浜ちゃんは親友でありお兄さんであり 家族みたいな感じなんだ… だから 奥さんに嫉妬する感覚もない… 不思議だ… 男と女の友情てあるんだなぁ~て思った。 高倉さんが 彼を連れて店に入って来た。 彼の名前は 中津一太郎。見た感じ 色黒で背が高く丸顔で真面目そうな、にこやかな 感じの人だった… この彼が忘れもしない 私の心の封印されていた扉らをこじあけた人だった…
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