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「置いていかんといてー!」 後ろからバタバタと走ってくる音がしたが、無視。完全無視。 あの変な男…高城和成は、樹に言い寄ってくるただの変態だ。 スキンシップという名目で、尻を撫でたり、胸を触ってきたりする。 (いちいちあんな変態の相手してやれるかっての) しかも同じクラスなのだから、余計にたちが悪い。 「もう、照れ屋なんだからっ」 「……」 うっとおしいので、無視を決め込むことに決めた。 こめかみをツンツンと、人差し指で突いてきたが、それも無視。 こういう騒がしい奴には、無視が一番だ。 .
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