1146人が本棚に入れています
本棚に追加
同性愛を否定することは、尊敬する兄を否定することと同じこと。
樹は兄が同性愛者だと知ったときも、さほど驚きはしなかった。
(ああ、兄さんは今しあわせなんだ)
そう思ったから、兄を忌み嫌うことは出来なかったし、兄を侮蔑することも出来なかった。
逆に、兄と兄の彼氏に心の底から、しあわせになってもらいたいと思った。
だがやはり、同性愛者だから、と差別する人間は少なくないようだ。
兄達も幾度となく、心を傷つけられてきた。そんな悲しい真実を知っているからこそ、差別はいけないと思っている。
.
最初のコメントを投稿しよう!