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ショートホームルームも難無く終わり、委員長の号令で起立し、礼をする。
(終わったあー…)
今朝、頑張って自転車を漕いだせいか、急に眠気が襲ってきた。
机に顔をつけるようにして、倒れ込む。
ひんやりとした机が、気持ちいい。
「おい、椋井」
「へぁ?」
うとうとしていると、上から声が降ってきた。
(もー、誰だよ人がせっかく眠りにつこうとしてたのに…)
面倒だが、一応顔を起こし、睡眠の邪魔をした人物を見る。
「…先生、何の用ですか?」
まさかの人物に眠気も吹っ飛んだ。
普段松本が樹に話し掛けることはないし、樹も松本に話し掛けることはない。
それなのに松本が話し掛けてきたということは、何か余程のことがあるのだろうか…。
樹は松本に警戒しつつも、松本の言葉を待った。
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