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びっくりしすぎて、思考が追い付かない。 周りの駅員も同じく、目の前で起きた二人のやりとりに体を固まらせたままだった。 (駄目だ。一体何が起こったんだ!) なんとか頭を起き上がらせ、フル回転させた。 一生懸命自分が言った言葉を思い出す。 「…俺、もしかして柚木さんに告白しちゃった…のか?」 誰かに確認するように呟くと、ふと視線を感じ、周りを恐る恐る見てみると、駅員がコクコクと激しく首を上下に動かしていた。 「う、う、うそだあああああああああああ!!!!」 否定してほしかったのに!!と叫びながら、手にぐっと力を入れる。 ぐしゃっ …何か嫌な音がした。 .
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