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「そうなんですか?じゃあなんで…」
誠実な人が、男なんかの告白?を受ける訳がない。
面白半分でOKしたとしか思えない。
「なんでって聞かれてもなあ…俺たちも知りたいよ」
一人の駅員が、あっ!と何かを思い出したように声を出した。
「そういえば、前にもかわいい男の子連れてたことあったな」
「まじですか!?」
(もしかして柚木さんは…ゲイ!?)
でも、そう考えると柚木の行動が理解出来る。
普通男が男に告白するなんて、考えられないことだ。
告白された側なんて、嫌悪感でいっぱいだろう。
だけど、柚木は違った。
「男に告白されるの、慣れてるのかな…」
ぽつり、と樹は呟いた。
少し、悲しい気持ちになった。
「まぁ、あれだけ格好良かったら、男女問わずモテるんだろうな」
「うらやましいねぇ」
駅員たちは腕を組み、うんうんと頷いている。
「それで、君はどうするんだい?」
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