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「あー、いい声だった!」
「はいはい」
駅から歩いて五分のところに、樹達の通う学校はある。
周りには何故かコンビニエンスストアが集結し、学生達のたまり場となっている。
「今日昼ご飯ないから、コンビニ寄ろー」
「おう」
今朝は母が、
「面倒くさい」
と言って、弁当を作ってくれなかった。
だからあまり好きではないが、コンビニで昼食を買わなければならないのだ。
樹と健一郎は数あるコンビニの中の一つに入った。
「おにぎりとー、パンとー、ミルクティー!じゃあ買ってくる」
もう買うものは決まっているため、棚からさっさと商品を選び、レジにならんだ。
後ろには、健一郎がお菓子を手に並んでいる。
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