終焉

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 人間の幸福に上限があるのか考えるのが、私の最近の暇つぶしになっていた。  人間というのは皆幸福を溜め込む器を持っていて、そこに幸福の甘い汁を注ぎ込む。いっぱいになれば絶望が発生し、器を空にする。そんな構造になっているのだと私は考えた。  そして器の大きさは人によってことなるのだ。そう考えれば、幸福の感じ方が人それぞれ違うことの説明がつく。
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