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もちろん、嘘だ。そう思った。
だけど何故か和也の言葉は信じたくなる不思議な力がある。
私「そうなの?」
和也「うん。俺、昔すごい純情でさ。手を握るだけでドキドキして。でもそのドキドキが好きでさ。今でもなんとなく手を繋ぐ、って行為を大切にしてるの」
じゃあ今は何なの…?
そう言いかけて慌てて言葉を飲み込んだ。
私「…手を繋ぐっていいよね…」
和也「めい、さっきからずっと俺の手離さないもんね~」
和也はあたしの顔近づいてきてイタズラっぽく笑いながら言った。
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