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いきなり顔が近づき驚いてあたしは顔が急に熱くなる。
私「えー!!あたしなのっ!?ひどいっ!」
そういいながら手を離そうとしたが和也は余計に力を入れてくる。
和也「やだ。」
私「…え?」
和也「…めいは素直で可愛い。」
何を急に!
さらに驚いてあたしは声がでなかった。
和也「…ずっとそのままでいてね?」
何故か和也は悲しそうに言った。
その時のあたしには理由はわからなかったけれど
今なら少しわかる。
きっとそれが和也の願いだったんだよね。
だけどその願いは叶わなかった。
あたしはあなたに壊される……
もちろんそんなことはこの時のあたしは知るよしもなく
ただただドキドキしているだけだった。
それが一番厄介で罪深い感情だとは知らずに。
あたしたちは車まで黙って手を繋いで歩いた。
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