一線

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「いらっしゃいませー。ただいま公演が始まったばかりです。お急ぎくださーい。」 受付の綺麗なお姉さんがあたしたちに気付き声をかけてきた。 「いらっしゃいませ。チケットはお持ちですか?」 私「持ってません。受付で受けとるように言われたんですが…」 「お名前をお願いします。」 私「…立花です」 まさかパイ🌕ンの、とは言わずあたしは普通に答えた。 「立花様……チケット二枚ですね?」 私「あ、はい!」 あたしは財布を取り出しながら答えた。それを見て沙紀も財布を取り出そうとカバンの中をあさる。 「どうぞ。お代は大丈夫です。」 私「え?」 それは聞いてない。
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