桜吹雪

「友達」

「そうだ、自己紹介するね。」

ショートカットの女の子が言った。

「私の名前は海音郁(かいねいく)。里香とは中学の時からの友達なんだ♪よろしくね。」

「海音さん…珍しい名前だね！」

「あ、郁でいいよ。うん、よく言われるよ。でも名前気に入ってるんだ♪」

「じゃあ私のことも真音でいいよ。よろしくね、郁ちゃん！」

「よろしくね！」

「じゃあ次は私が自己紹介するね～。」

おっとりしてほんわかしている女の子が言った。

「私の名前は池野絵美(いけのえみ)。絵美でいいよ～。私も里香ちゃんとは中学の時からの友達だよ～。よろしくね～！」

「うん、よ…よろしく」

緊張するなぁ…

「真音ちゃん、大丈夫だよ。この２人は優しいから話してくれるよ！」

「里香も優しいでしょ。」

「いやいや、郁のほうが…」

「違うでしょ、里香が…」

どっちが優しいかで口論になってしまった２人を見ておどおどしていた。

すると…

「じゃあ私が一番優しいってことで終わり～。」

絵美ちゃんが意外な発言。

その場の雰囲気が一気に変わり、和んだ空気になった。

…絵美ちゃんてスゴいかも。