「記憶」

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「あっ、その反応は…いるなぁ~!」 「ち…違うよ!気になるんじゃなくて、友達になりたいだけだもん!」 「ちなみに誰?」 「霧浦く………あっ」 口を滑らせてしまって、顔が熱くなってくる。 「そっかぁ♪霧浦くん、確かに人気そうよね~。明るいし♪」 「…。」 「あっ、真音ちゃん、そういうつもりじゃ…。」 私が落ち込んでいると里香ちゃんと絵美ちゃんが郁ちゃんに… 「もう、真音ちゃんは、まだ慣れてないんだから、いきなりそういう話をしたらかわいそうよ。」 「郁ちゃん、もう少し待ってあげようよ~。」 「う…うん。ごめん、真音ちゃん…。」 私は何も答えれなかった。 そのまま私達4人とも別々の方向に帰っていった…。 帰り道…記憶が…よみがえる。 苦い、苦い、記憶。
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