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幼い頃は 勇者に憧れた
剣を振りかざし 魔物を倒す姿に
私もあんな風になりたい……と
それこそが 強さだと思った
けれど
剣が人を傷付けるモノだと知り
私は 剣をペンに持ち替えた
それでも
ペンで剣を造れる事を知った
普通の剣ならば傷付くのは身体
ペンで出来た剣は
人の心を傷付ける事を知った
そして……
人の心を殺してしまう事を
ペンを持つ事が怖くなった
それでも
ペンで世界を描きたかった
自分にしか 創れない世界を
そう思った時
私は ペンで盾を造る事を考えた
剣を造れるなら
盾も造れるハズだと……
剣を造るよりも 難しいかも知れない
それでも 私は盾を造り続けよう
誰かの心を 斬りたくはないから
いつか
誰かの心を 護れるように……
それが
本当の強さだと思うから…
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