始まりの始まり

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そう あれは 7年か8年ぐらい前の話しだ 近所に凄く好きだった女の子がいて 毎日のように遊んだ でも 別れは突然で あの子は突然引っ越して 最後の約束を胸に今日まで生きてきた これからだってそのつもりだ そして気付けば俺は 高2になっていた 女々しい奴だと笑わば笑えば 俺は片時もあの子の事を忘れた事はない で そうだな 春だ 桜の舞い散る歩道を男友達の晋次と歩いていた 「いい加減彼女にしちゃえよ」 「だから俺には約束があるんだっつの」 なんの話しかと言えば先日俺に告白してくる物好きな女子が現れた その時は好きな人がいるからって言って断ったがなかなか諦めてくれず その後もラブレターとかが下駄箱に入ってたり入ってなかったり 「なんて言ったっけ?その子」 「同じクラスの金井」 大人し目でなんだかゴスゴスロリロリした趣味があるらしいが まあ確かに可愛いし ゴスロリも似合うんだと思う でも去年も同じクラスだったってぐらいしか接点がない あ~ あと体育委員だ 去年はそれで多少は話す機会もあった 「彼女にしちゃえって言うお前に彼女いんのかよ、いないだろうがバルバロイ」 「バルバロイってなんだ?」 「話し聞かない人」
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